2017-11

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

リリカル・マエストロのつぶやき その伍

JS   シュジャート・カーン氏は世に知られたシタール奏者であり、また歌手でもあります。今世代のインド古典音楽の世界でも先頭を行く方です。 シュジャートさん、あなたはシタールを演奏しながら同時に歌も歌いますが,そんな難しい事をどうやってそんなにいとも簡単にやってしまえるのですか?



USK    (笑)  正直言って.... 難しいです。(笑) 

JS     正直な答えですね。

USK    もしそれが簡単であったなら私の真似事をする人で溢れていたでしょう。

JS     あなたの真似事をする人を知ってますよ。

USK    私より上手な人は沢山います。しかし、

JS     例えば誰ですか?

USK    んー..... あなたが見つけて下さい。それはあなたの仕事です。(笑)  それは誰かに二つの言語を同時に話せるか尋ねる様なものです。簡単なことではありません。それはごく自然に沸き起こるもので、どこかから適当に学べるものでもありません。

JS   あなたは沢山の素晴らしいアルバムを作りましたが、私のお気に入りは{スール・アウル・サーズ}なんです。あの中には{サンジュ・バイ}など良い曲が沢山ありますが、幾つか実演してみて貰えませんか?


USK     {サンジュ・バイ}は好きですね。あれはとても古い楽曲です。ラーグ・ヤマンでやってみましょう。

       (楽器をもって実演した後)


...... 再びヤマンの話になりますが、先ほど私が話した内容は覚えていますか? とても可愛らしい内容のあれです。

JS    本当に可愛らしいですね。 あの中のもう一曲{サン・カビータ}の歌詞のミシュラ・バイラヴィも素晴らしかったのですが、それもやってみてくれませんか?

USK    歌は主に二つのラインで構成されています。本当はその為に楽器をチューニングし直さなければいけないのですが.... これは素晴らしい詞です。死後の世界について簡潔に語っています。


ハム カホ アエ  

チャダリヤ 

チャルティ ビリヤ.....


....遺体を荼毘に付して運んでいるという意味です。


アンダルセ ジャブ

バハル アエ

ロル チャレ ペヘレ 

メヘル タリヤ 

チャルティ ビリヤ....


本当に簡潔で美しい詞がこの曲に生きています。このアルバムは持っていた方が良いですよ!(笑)

JS   あのアルバムは持っています。歌詞もまた美しいです。

USK    聞いて下さい。歌詞は{人生において一体何を手に入れたのか、死んだ後は二、三切れの木切れと共に燃やされて運ばれて逝くだけだ}という無常の内容が簡潔に語られています。この曲はとても好きですね。


JS   美しいですね。ところで2004年にアシャ・ボスルとの共作のアルバム(ネイナ・ラガイケ}がグラミー賞にノミネートされましたが、それについて教えてください。


USK   再びあれは全て何の計画も無く自然に起きました。父の名を冠した祝典を催す為に家にいた時に彼女がやって来て、祝典で一緒に何かやりませんか?と問うので意気投合したのです。彼女はスタジオに閉じ籠って綿密に作ったものよりその場で自然に出てきたものを演りましょうと提案しました。このアルバムは興味深いです。お互いが偽りを歌っています。即興で発する詞を交換しながらそれをあえて壊してみたり、即興で出てくるアイデアを組み立てながら歌を作って行きました。


JS     伝統的な歌とは民謡ですね。あれにあったガザルもそれに相当しますね?

USK    そうです。あれはアシャの新しい試みです。私は楽しめましたが。

JS     あなたは勿論シタールと共に天気について歌っていましたが。

USK    はい。 私の息子がやっている若いミュージシャンのグループが作曲しました。ギターなども参加しています。アレンジなども。興味深い共演でした。

JS     アシャ・ボスルは何と言っていましたか?

USK     「楽しかった」と。(笑) 彼女はとても楽しんでいましたよ。

私は度々この事を思い出すんです。インドでは若者の年長者に対する振舞いについてよく語られます。年長者から若者へ対するそれを聞くのはわずかです。アシャ・ボスルさんは彼らに対して我々と共演する事に気持ちよく楽しんでいるかとても細やかに気を使っていました。 小さな事、例えばスタジオで毎日私が料理をして運んで来なくても良い様に私の妻のパルヴィーンと一緒に買い物に行ったりとか。とにかく普段通りなんです。カメラが回っていたりとかステージが控えているとかで無くてもありのままの方でした。著名な人という事を忘れさせる素晴らしい人です。

JS     あなたと彼女はこのアルバムのツアーをイギリスから始めたんでしすよね?

USK     そうです。イギリスからです。後になってインドとアメリカでも幾つかやりました。

JS     そのアルバムの中から何か聴かせてくれませんか?

USK     はい。私のお気に入りの一つで....


       (楽器を持って実演後)

       
      ......可能な限り生きた叙情詩を遺して行きたいですね。





つづく



スポンサーサイト

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://rainbowsound.blog137.fc2.com/tb.php/131-8a02fee7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

リリカル・マエストロのつぶやき 完結編 «  | BLOG TOP |  » リリカル・マエストロのつぶやき その四

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

Live Concert (8)
音 (12)
風 (29)
火 (10)
水 (19)
地 (28)
夢 (17)
追憶 (16)
未分類 (0)
リリカル・マエストロのつぶやき (30)
エーテル (4)
平均顔日和 (20)

プロフィール

MitchieBlackmore

Author:MitchieBlackmore
20世紀末期からシタールを通じて
インド音楽を学んでいます。

98年からインドにてシタールをデバシーシ・サニャル氏、モニラル・ナグ氏に師事。2004年より自らも居を名古屋近郊に移し名古屋市在住のアミット・ロイ氏に師事し研鑽を積む。{銀の旋律}や毎年行われる門下生のコンサート{月音}等に参加。


甘党B型+α

どうぞよろしく。

アバル・デカホベ

リンク

このブログをリンクに追加する

ライブ情報

日時11月26日(日)開場17:00/開演17:30 入場料 1,000円(中学生以下無料)会場 揚輝荘(南園) 聴松閣 多目的室〒464-0057名古屋市千種区法王町2-5-17 地下鉄 覚王山駅より徒歩10分 主催 北インド古典音楽研究会 ご予約・お問い合わせ  fukusuke911@nifty.com (会場に駐車場はありません)

演奏依頼、リクエスト、その他問い合わせは下記からどうぞ。

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。