2017-11

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像神の影 その参

JS      左手の動きに重きを置く事でサロード演奏にもっと感情を込めているのですね?


UAK    そうです。 それは左手と右手のバランスが取れていなければなりません。


JS     貴方はまた幾つか新しいラーグも発明されていますが、それはどのように沸き起こるものなのでしょうか? どのようにそれを発明するのですか?


UAK     言い方がやや異なりますが、それらは作曲や創作です。発明とも言えますが。


JS      沢山の音楽家がそれをしていますね。貴方もまた。



UAK     そうです。 私が{発明}する時には幾つかのメロディーが降りてきます。そして...


JS      そのラーグの存在に適したものとなるのですね?



UAK      何かが普段とは違うものになるのです。基本的に旋律がです。ラーグの旋律には上昇、下降の決められた規律があります。それを順守してラーグとなります。そうでなければ、それはただの綺麗な旋律です。


JS      私は疑問に思っていたのですが、ここ最近恐らく夢見心地にて{発明}された様なラーグはありますか?


UAK     ....それは私に自然に起こった事ですが、{ガネーシュ・カルヤン}というラーグを創作しました。ヒンドゥーの神様ガネーシャの名前にちなんだものです。 何故ならマハラシュトラのプネーにあるガネーシャ・フェスティバルにおいて演奏の招致を頂いたからです。旋律とはまず最初に歌ってみなければなりません。ある日私は「この旋律は何かが新しい」と突然悟りました。だからガネーシュ・カルヤンと名付けました。最初にそのフェスティバルで演奏してからというもの世界中で演奏していると思います。


JS     それを少し聴かせて貰えませんか?


UAK    (柔かに) はい。 旋律をまず歌ってみます。



(ガネーシュ・カルヤンの特徴を示しながら実演してみせた後にサロードとタブラによる速い12拍のガット)



JS     どうもありがとうございます。一つ疑問なんですが、かって演奏家や歌手は一つのラーグを2時間も3時間も演奏していましたが、今日に至っては30分や一時間に短縮されています。以前の習慣が忘れられてどの位経つのでしょうか。またどの位の長さで演奏するのが適切に表現する事なのでしょうか?


UAK    ご覧の通り、幸運な事に本も無ければ経典もありません。このラーグをどれくらい長く演奏するべきかと言及したものもありません。これらの事が記載してあると良いのですが。沢山の人々、正しく教えを受けていない演奏家による過多な即興は聴衆にとってとても苦痛なのです。



JS      くどく聴こえるのですね?


UAK     それは同じ様な事の繰り返しみたいです。それには確固たる理由がある訳でも目的がある訳でもありません。 それを幾度となくずっと続ける事..... だから演奏する理由の明確なラーグは15分以上、または25分、45分以上は演奏すべきではありません。音楽を決して侮辱する事が無い様にという意味です。私の父は自分が何者であるか、どの位長くするか、何をするかにおいて途方も無く厳しかったです。



JS     貴方の言っている意味は30分や一時間にひとつのラーグを納めるのが適当であるという事ですか?


UAK     わかっていると思いますが、それは演奏家自身の{自惚れ}を自身の演奏に投影してる事に他ならないのです。考え方の違いです。


JS     過去50年間に様々偉大な演奏家にお会いしたと思いますが、貴方の視点から真の天才は誰でしたか?



UAK     皆それぞれが持つ視点があるでしょう。5人か10人以外殆どいませんが、彼らはもうこの世にはいません。この短い間に沢山の偉大な人々を失った事はとても悲しい事です。



JS     しかし貴方は沢山の偉大な演奏家にお会いしているのですから何か面白い話があるでしょう?私は貴方の書いた本を読んだのですが...



UAK     私は自身の本の中に沢山の名前を上げました。それはとても興味深い本になったと思います。何故なら通常その手の本には自分の父や師匠の記載が殆どを占めていますが....


JS     お父さんの事や友愛について書かれていますね。


UAK     そうです。



JS      ザキール・フセインがチェンナイ空港に貴方のサロードを一人取りに戻った話が面白かったです。あれは何があったのですか?



UAK     (頷きながら) あの時彼はとても助けてくれました。あれはまだ70年代の出来事です。サロードを機内の荷物棚に入れようとしている時、当時の航空会社は親切でしたが離陸の直前になって機内に煙が充満して来て乗客全員が避難しました。その時私は突然楽器を機内に忘れている事に気がついて、それを聞いた彼は至急機内に取って返して私の楽器を救ってくれたのです。彼はとても親切で頼りになり、そして彼自身も天才です。


JS    貴方が各国の首相や王室の人々らとの話も興味深かったです。ダイアナ妃に自身の年代物のショールをプレゼントした事について話して下さい。


UAK   それはよく覚えています。当時のシマラ首相が私と妻を官邸に招いてくれた時です。どういった儀礼かは知りませんがダイアナ妃が私の向いに座っていたのです。それは野外での夕食会で、彼女はとてもクールな衣装を着ていたので私がそれを告げると彼女はショールを捜していたみたいでした。私はショールを持っていましたが膝の上に置いていただけでした。だから私はついに彼女にそれを差し上げました。彼女は「ありがとう」と言ってそれを受け取りました。ダイアナはとても気品のある美しい方でしたよ。




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MitchieBlackmore

Author:MitchieBlackmore
20世紀末期からシタールを通じて
インド音楽を学んでいます。

98年からインドにてシタールをデバシーシ・サニャル氏、モニラル・ナグ氏に師事。2004年より自らも居を名古屋近郊に移し名古屋市在住のアミット・ロイ氏に師事し研鑽を積む。{銀の旋律}や毎年行われる門下生のコンサート{月音}等に参加。


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日時11月26日(日)開場17:00/開演17:30 入場料 1,000円(中学生以下無料)会場 揚輝荘(南園) 聴松閣 多目的室〒464-0057名古屋市千種区法王町2-5-17 地下鉄 覚王山駅より徒歩10分 主催 北インド古典音楽研究会 ご予約・お問い合わせ  fukusuke911@nifty.com (会場に駐車場はありません)

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